恋に青春中




10分間の勉強タイムが終わって
皆席を立って話出す。


「舞、いこ」

「あ、うん」


百華と2人で3組前に向かった。
あたしたちがいくと、
1人の先生と数人の生徒が集まっていた。


「南海高校は、
これが最後の体験入学ということで。
まぁ夏とかにも
行ってる子がほとんどだから、
今回はこの5人な。
…プリントよく読んどけー」


すみにいたあたしに、
先生がプリントを渡して
みんなに回せと言った。


あたしから百華に、
百華から別の子に。


全員に行き渡ると、
また先生が話しだした。


「最寄駅は、○×駅。
そこから歩いて約15分。
たぶん向こうの先生とかがいるから、
高校までのルートは、
大丈夫だと思う。
んで、持ち物は…」


先生がいっきに話すから
聞き逃さないように
ちゃんと聞いた。


体験入学の日は、
今週の土曜日の12月14日。



「よし、じゃあ解散」


休み時間が説明でつぶれてしまったけど、
隣にいる百華は、
すごく上機嫌だった。