「あ、ありがとう、ございます」
「いえいえ」
4カ月ぶりにあった慧太くん。
何を話したらいいのか
わからない。
「あのさ、広夢から
メアドのやつもらった?」
「へ…、あ!
あの、ごめんなさい!
メール送るの…」
「あー、届いてたならいいや。
気が向いたらでいいから」
「え、…じゃあ今…」
「え、今?」
驚き笑いをしている慧太くんの隣で
登録してあったアドレスに、
メールを打つ。
何て打てばいいかな?
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To.佐野慧太
久遠舞です。
ありがとうございました。
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…これで、いいかな?
助けてもらったし
隣にいるし…。
そうしてあたしは、
送信ボタンを押した。