「久遠さんって北中だった?」
「え…、あ、うん」
なんで?
なんで越沢くんが知ってるの?
「やっぱり!
これ、慧太から」
「…けい、た…?」
「あれ、覚えてない?」
「…っ!」
ケイタって…、
あの慧太くん?
なんで?なんで越沢くんが
慧太くんのことしってるの?
同じ、中学校だったとか…?
「はい、これ!」
手を握られて
あたしの右手の上には1枚の紙。
「携帯壊れたらしくてさ、
全部初期化になったらしいから、
メール送れなかったんだって」
「…」
「じゃあ、またな」
越沢くんはそういって、
颯爽とどこかへ行ってしまった。
「えっ、舞どういうこと!?」
…あたしも、よくわからない……。
だけど、これは…。
慧太くんの、アドレス…?
え、待って、越沢くんは、
携帯壊れたっていってたけど…。
「莉子~っ!」
「わわっ、舞っ」

