「雄大はどうなの?」
「背が低くてツンデレで
性格がいい子」
「あたしと変わらないもん」
「いや、変わる」
「どこがよ~」
「全部」
「あの、おふたりさん」
雄大と言い合ってると
百華が口をひらいた。
「そろそろ先生来るよ?」
「あ、ごめんごめん」
百華に軽く謝って、
あたしは自分の席についた。
あたしの隣はいない。
窓際で1番後ろの特等席。
それで、百華と雄大が隣。
前から3列目の真ん中の列。
冬だからといって、
休み時間になると
窓際にくる男子が多いから、
あたしは百華の所に避難する。
あ、別に男子が
嫌いってわけじゃないよ。
だけど、邪魔かなって思う。
後ろから見る百華と雄大は、
きっと誰もが認める
美男美女なんだろうな。
百華は、サバサバしてるけど
裏表がなくて人気者。
雄大も似たような性格。

