恋に青春中




莉子とあたしは、
久遠と稲垣で結構離れてるのに
席が前後だった。


「やったね!」

「うんっ」


莉子かわいー…。
あたしが男の子だったら
絶対好きになってるよ…。



席に座って先生が来るまで
莉子と話していると、
いろんな子が話しかけてくれた。

メアドもLINEも交換して
みんなで集まって話していると、
教室のドアがガラっとあいた。


「席につけー」


担任と思われる先生が入ってきて
みんなが席についた。


「今日からみんなの担任をする、
加藤洋輔だ、よろしく」


何をしたらいいのかわからなくて
みんな取り合えず拍手をした。


「ははは!拍手か!
お前らおもしろいな~」


笑いながら名簿を確認する加藤先生。


「せんせー」


前に座っている莉子が、
手をあげた。