無事にあたしも百華も、
そして雄大も
志望校に合格して、
今日から高校生です。
３人とも高校はばらばらなんだけど、
高校でも新しい友達作って
楽しい３年間になるといいな…。
「舞ー？時間いいのーっ？」
「へ…、あっ、今行く！」
部屋で卒業式の日に
部活の後輩がくれた色紙と
百華や他の子がくれた手紙を
あらためて読んでいると
下からお母さんの声がした。
「じゃあ、行ってきます！」
「はーい」
お母さんもお父さんも、
働いてるから、
入学式には来れないのが残念。
だけど２人とも家族のために
頑張って働いてくれてるから
あたしも頑張らないと。
自転車に乗って
自分の最寄り駅に行く。
それから電車にのって
揺られること２０分。
高校のある、
最寄駅につく。
桜がまうこの季節、
あの日から４カ月。
慧太くん、君は元気ですか？
高校、合格しましたか？
…空を見上げて、
今日も君を想う。
