その日の夜。
12時すぎまで
スマホをみていたけど、
慧太くんからの連絡はなかった。
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クリスマス、お正月、
バレンタイン…。
1年の行事が過ぎていった。
2月の初め、
私立滑り止めの一般入試があった。
数日後に、
結果が家に届いた。
合格おめでとうございます。
そう書かれてある紙をみて
まずは一安心できた。
でも…
「…慧太くん、どうしたんだろ……」
私立のことを考えると
浮かぶのは、慧太くんのことだけ。
もう、忘れちゃったかな。
「…はぁ…」
馬鹿みたいに
連絡を待っていたあたしは、
どんだけ痛い女なんだ…。

