「あ、雄大の幼馴染の子だよね?」
「へ…、あ、はい」
「今日、雄大来てんの?」
「いや…」
「そっかー」
会いたかったわー、
と頭をかく川本先輩。
「また会えますよ、クラブに行けば」
「あ、そうだよな!」
「はい」
隣からすごく嫌なオーラが…。
百華を盗み見ると
口をとがらせていた。
「奏羽先輩、いつ帰るんですか?」
「あー、かたずけ終わったらかな」
「そうですか…」
肩の線を落とす百華。
もう、分かりやすすぎる(笑)
「じゃあな、また!」
「はいっ」
笑顔で手をあげる川本先輩に、
百華は笑顔でうなづいた。
あたしは軽く会釈をした。
「話せてよかったあ~」
「ふふっ、百華可愛いよ?」
「はっ、可愛くないしっ」
「もう、強がらなくていいから~」
「うるさいよ!」
顔を赤くして怒る百華。
全然怖くなかった。