説明が終わったのか、
軽くランニングを始める男子たち。
それからパス練。
「あー!ずるーい!」
「あはは、百華ったら~」
グループに分かれて
先輩たちから
話を聞いて中学生の男の子たちの
パス練をみている。
中には川本先輩がいて。
「あたしも入りたい…」
なんて言ってる百華。
もうこれ、重症だね…(笑)
周りに大勢いた女の子たちも、
残り少なくなってきた。
恥ずかしいから帰りたいのに
百華は動く気すらないみたい。
「ねぇ、百華~」
「あと少し!」
さっきからこんなやりとりばっかり。
下を向いて、
足で砂をちょっと集めたりして
あたしは遊び始めた。
「奏羽先輩!」
「あ、百華ちゃんじゃん」
「来ちゃいました」
「ありがとー」
顔をあげると
百華の前に川本先輩。
体験入部が終わったのか、
楽しそうに話す2人。
傍から見たら、カップルだよ。
でも、嬉しそうに話す百華をみて
あたしも嬉しくなった。

