「んーと。
背が高くて勉強はあまり出来なくていいから
運動ができる人で嘘つかない人」
「…難しいかもね」
「でしょ?だからいないの」
雄大は確かに、運動はできる。
でも、学年のチャラい人たちとも
よく関わってるから、
なんか違う。
別に雄大自体がチャラいってわけじゃなくて
かっこいいから、だと思う。
それに、あたしより勉強ができる。
あぁ見えてできちゃうんだよな~…。
「じゃあさ、体験入学で
素敵な人と出会うかもよ!」
「えぇ?そんなわけないじゃん」
「あるかもよ?」
「ないない」
笑いながら否定をすると、
百華に冷たい目でみられた。
「信じなきゃ、
現れるのも現れないでしょ!」
「え…」
「ほんと不思議だよ~。
舞がなんで誰とも付き合う気がないのか」
「それは…「俺も~」
「ほら、雄大もそう思うでしょ?」
あたしと百華の会話に入って来たのは、
そう、雄大。

