え、待って待って。
出会ってばっかりだよ…?
それに、慧太くんのこと
そんなに知らないのに…っ。
「おーい、戻ってこーい」
「へっ…」
「そっか、舞もついに」
「で、でも…っ」
「佐野くんモテそうね…」
本当に…?
あたし、恋、しちゃったんだ…。
「でも高校違う…」
「電車通学でしょ、
舞も佐野くんも。
会えるかもしれないよ?」
「そうかな?」
「信じてみなきゃ!」
百華に圧倒されて
あたしはうなづいた。
「よーし、こうなったら
雄大に聞くしかない!」
「え、なにを?」
「佐野くんのメアドだよ!」
「えぇ!?」
無理、無理無理無理無理!
そんな、いきなりすぎるよ…!

