恋に青春中




「以上で学校案内を終わります。
またあとで招集がかかると思うので
ここらへんにいてください」



案内をしてくれた人は、
そういって優しく微笑んだ。


「ありがとうございました」


小さくつぶやくと
あたしの方に軽く会釈をして
友達とどこかにいってしまった。



素敵だなあ、高校生って…。
中学と全然違う…。


「ちょっと、舞」

「え、なに?」

「なにうっとりしてんの?」

「え、してないよ!
ただ、高校生って素敵だな~
って思ってたの」

「なにそれ!」



あははと笑い飛ばす百華。
そして付け足すように、
確かにそうだねといった。


早く高校生になりたい。
もちろん、公立に合格するために
日々努力をしてるんだけど、
今日、南海高校にきて
私立はすべてが素敵だなって思った。


南海高校、という場に
魅力を感じた。