「…。」 「2人ともどうしちゃったの!」 「新年から殴り合いなんて、穏やかじゃないな。」 人それぞれの反応が返ってくる。 けど今、俺はそれどころじゃない。 「樹、答えられないだろ? 俺が言ってやるよ。 今まで、‘妹’でごまかしてきた若葉への思いを。」 この言葉を俺が発せば、俺の勝ち目は絶対に無くなる。 それでも。それでも。 初めて本気で恋をした、好きになった子の笑顔のためなら。 悪者を演じるのも悪くない。