スキと言えるまで。






「今日はありがとね、樹。
すっごい楽しかった。」





送っていくと言っているんだが、目と鼻の先だから大丈夫。
そんなことより英作文の勉強したらどうかしら、と言われたので玄関で見送る。





「全く、お前の秘密主義には呆れるわ。」





「ごめんったら。
…久しぶりにみんなでご飯食べたよ。
あったかくて美味しいんだね。」





「…そんなさみしい顔しなくていいんじゃないの。
晩御飯、毎日食べに来れば。」





「イヤ駄目でしょ!」





けど、ありがと。
そう言って手を振って家に帰っていった若葉の笑顔。
それは俺の心をあったかくした。