「何か事情があるのは伺えるんですけど…。」 親友だからこそ、深く聞けない。 自分から話してくれるのを待つしかなくて。 会えていなかった時間が、目に見えない溝を感じさせるから。 「小牧でさえも今日、久しぶりに直接顔を見るんです。 俺もどうにもできないから悩んでて。 …だけど。」 英知が溜息とともに視線を送るのは、もうひとりの幼馴染。 まだじゃれあってる。 「成程な。」 「…お気楽な幼馴染なんだ。」 私は返事の代わりにため息しか返せない。 爽一の言う通り。