「若葉は言ってるんです、話がしたいって。
若葉が本家に行っても教えてくれるはずがないから、私が行っても教えてくれなかった。
まるで最初から颯の存在がなかったようで。」
愛果は小さい時から颯を知っていたし、好きなんだと思う。
だって颯は、根は悪い人じゃない。
母親の、愛情に飢えているだけ。
「先生なら知っているでしょう!?
教えて!颯に会わせて!
きっと私しか、颯の時間を進めることはできない!」
胸を掴んで問い詰める。
先生は抵抗する様子もない。
けど、居場所を話すかどうかを迷っているよう。
きっとそれは、あなたの優しさからくる迷いですよね。


