スキと言えるまで。






「どういう事、翔さん。」





琉那にまで言われて、苦しい顔をし始めた武藤先生。
仕方ないんです、早く事を済ませたいから。





「…唐沢颯は俺の弟なんだ。」





この事実を知っているのは、この中では私と愛果だけ。
私はここに来る前から颯に事情を聞いて知っていたし、先生も私が颯の被害者だってことは、この前の入院騒動の時に認識しただろう。
愛果が連絡したと言っていたから。





「…衝撃の事実でよく飲み込めないんだけど。」





「私も知らなかったです…。
あの人は翔さんの弟なんですか。」





「そもそも苗字も違うのにか?」





生徒会の皆さん着眼点が素晴らしいよ。
他所の家のことだけど、説明させてもらいますからね、先生。