スキと言えるまで。






「俺、お前と妹を少し重ねてたかも。
それにさ、お前優しすぎて心配になるもん。
回復してきて俺、本当に嬉しい。」





だからなくなっちゅーに。
そう言ってハンカチで涙を拭いてくれるその人に、私も心の中で答えた。
私もお兄ちゃんのように思ってるよって。





「ほらこれ。」





そう言って手渡してくれたのは、ここの鍵だった。





「何で…?」





「プレゼント。
可愛い妹の回復祝いかな?
俺にはもう必要ないし。」





そう。
次の日から私は病室を変わることになっていたのだ。
接することもなくなる可能性があったから。