「察しの通り、妹は死んでしまった。
お前にだから言うけど愛し合っていたんだ、実の兄妹なのに。
気持ち悪いだろ?」
私は必死に首を振った。
少しの間しか接してないけど、この人は誰か本気で愛した人がいると感じていたから。
相手が誰であろうとそれを否定する権利もなにもないもの。
お前はやっぱり優しいな。
そう力なく微笑んだ。
「天涯孤独の俺たちは、お互いが支えだったんだよ。
妹を助けてやれなかった情けなさと、いなくなった悲しみで俺はこうなっちゃったわけ。」
大事な人を失った悲しみが与えるものは、私にも少しだけ分かる。
颯だってそうだし、両親も事故でなくなってしまった私には。
「もう…、お前が泣くなよ。」
「だって…。」


