「・・・ん?」
でも、なかなか思っていた衝撃がこない。
その代わり何かに包まれて私は地面に倒れていた。
誰かが守ってくれたみたい。
目をあけてみると、そこには・・・
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
「あ、やばくね?」
りんちゃんが時計を見ながら言う。
「あがるか。」
「女子は先着替えな、俺ら片付けやっとくから。」
男子達にそう言われ、琴音と英理は申し訳なさそうにしながら先に部室に戻っていった。
女子のほうが着替えるのに時間がかかるから、男子達は先に戻らせてくれたんだろう。
私もここのボール拾い終わったら行こーっと。
そして私はボールを拾い、最後の1つをとろうとした時。
「くらげちゃん!!!危ない!!」
「え?」
後ろから、なぜか野球部のボールがとんできているのに気づかなかった。
・・・当たる!!!
覚悟して、私はその瞬間、目をつぶった。
だけど。