「ん、ん……」



気が付いたらベッドの上にいた。



病院………かな?



と思ったのは点滴とかベッドとか病院っぽいものはあるけど、部屋の中が真っピンクだったから。




ベッドはもちろん壁も、時計も、カーテンも全部ピンク。



こんな病院ってあるのかな。



ぜんぜんゆっくりできないんですけど。



むしろこの病院に入院したら悪化するよね。




てゆうか、あたしはなんでこんなところにいるんだろう。




昨日のことを思い出してみる。




えっと・・・・




昨日は冬休み前最後の学校の日で、終業式の後すぐ帰って、



おやつ食べて、夜ご飯も食べて、デザートにプリンとアイスも食べて、そのあとクリスマスケーキも食べて・・・・・



「おいおい~食べてばっかじゃねーか。」



「ぎょっ!!アンタいつからいたの?」



ベッドの隣に黒髪の男がいた。



びっくりだよ。


いるんならいるって言えよ。



「はじめからいたよ~。てかなんだよぎょっ!って。いくら男でも、そんな驚き方してると女の子たちに嫌われるよ~。」


「いいんですう~あたし女だけど、アンタより女子にモテてる自信あるけど?」