私は律さんを見送り道具の片付けをし始めた。



一つ一つ道具をケースの中に入れていく。
この作業がすごく好きだったりする。



カラフルな色が一つのケースに収まっていく。




キラキラした宝石箱みたいで可愛くて綺麗。




それを見るのがすごく好き。





全ての道具を片付けてケースの蓋を閉めた。





『今日もありがとう…。』




道具にこうやって片付け終わったら言うのがマイルール。




ケースに話しかけていると急に後ろから声をかけられた。






「またやってる(笑)」



『えっ!?律さんなんで???』



「なんでって…。時間見てみ(笑)」



『あっ…。』



律さんが撮影に行ってから2時間はたっていた。



やっちゃったなー



道具を片付けるのに集中してると時間が経つのを忘れちゃうんだよな…。





『すいません。』




苦笑いしながら律さんに謝った。




「いーよ。そうゆーとこプロだなって思うし。」




真剣にでも優しく言ってくれる律さんはやっぱりすごい人。





私も頑張んなきゃ…。





『ありがとうございます。』


「ん。じゃ事務所に帰りますか~」


『はい。』





私達はスタジオをあとにした。