添田の言葉に゛なるほど゛と、納得してる俺。
でもな。
ホント、どのタイミングで下の名前で呼べばいいんだよ?

―キーンコーンカーン―

そんなことを考えていると、授業の終わるチャイムが聞こえた。

いまは6校時目。
そのまま簡単なHRが終わり、みんなが帰り支度をして帰って行く。

俺も帰る準備をしていると、関根と智が俺の席にやってきた。

「悠紀、早くしろよ!先に部活行くぞ!
さっ、亜弥ちゃん。先に行こうか」
智はそう言って、関根をつれて行こうとする。

「あっ、智。待て!」

慌てる俺に、関根の声が届いた。