トボトボと歩いていると 人影が見えた。 こんなところに 誰だろう...。 そこに居たのは 「野口..さん?」 同じクラスの野口さんだった。 彼女は返事もしなかった。 「野口さん、何してるの?」 「....別に。」 野口さんと話すのは初めてだった。 「高橋さん、泣いてるの?」 「あ...う..うん。」 「あなただけが悲しいんじゃないのよ。」 「...えっ?」 「人はね、悲しい時は涙が出ないの。 苦しいくらい、死にたいくらいに追い詰められるの。...私みたいにね...。」