「姉ちゃんに対しての気持ちはなくすんじゃなくて大切にしまっとけ。人を本気で好きになれない奴だっているんだから、本気で好きになれたことを誇りに思えよ。」
俺だって本気で好きになったの初めてだったから。
今まで本気で好きになるなんて考えもしなかった。
「それを踏まえて新しい女見つけるんだな」
最後は甘くないぞ俺は。
「……」
しばらくの間沈黙が続いた。
それをかき消すかのように
俺は夕焼けを眺めながら
「それよりお前と俺って女見る目あるよなぁー」
「は?!」
バッと顔をこっちに向け
意味わかんないって顔で見てくる。
「だって結菜いい女じゃんか」
「…当たり前だろ!!!」
むきになったせいか顔が真っ赤になってる。
「くそ」
そう言って俯く。
コイツ俯いてばっかだな。
そんなこと思ってたら
「…ありがとな」
結菜の弟がぼそりと呟く。
小さい声だったから、よく聞こえなかったけど
さっきお礼言ったのか…?
「なんか言ったか?」
もう1回言ってもらおうと促すが
「もう言わねぇよ!!」
言ってくれなかった。

