心の底から君が好き②



いざ認められると、どうしたらいいかわからなくなる。

そしたらあいつから



「俺…最初はいつも優しくて遊んでくれるから、大好きな姉ちゃんって思ってた」

「……」



自分の気持ちを話しだす。

俺は黙ったまま話しを聞く。



「でもいつからかはハッキリ覚えてねぇけど、『姉ちゃんだから好き』とは違うって思うようになってた」

「…1人の女として見るようになったってことか」


「あぁ…だけど、それに気づいたところで姉弟関係がなくなることなんてある訳なくて」

「……」


「姉ちゃんは俺のこと『かわいい弟』としか思ってくれない」


「……」



こいつは今まで、誰にも言えずに1人で苦しんでたんだ。

俺は最後まで聞くことしかできない。



「…なんでなんだよ…」


声が震えている。

何かが溢れだしたかのように、結菜の弟の声が震えてる。

その声に反応して、視線をそっちの方に持っていくと

太股の上に乗せている両手の拳も震えていた。



そして俺の方に勢いよく顔を向け



「なんで血がつながってんだよ!!なんで弟なんだよ!!なんで…なんで…!」


叫んでいる結菜の弟の目からは、とめどなく涙があふれ出てきている。


俺はそれを見て、ただただ驚いた。