心の底から君が好き②



柊斗がその場にドサッと座り込む。


「あぁ~なんか嫌なもん見ちゃったよ」


そう言って、ハァと深くため息をついた。

あたしもそう思ったけど



「でもヒロがあんなに悩んでるの見たの初めて」



さっきの光景を目の当たりにしなければ

このことにも気づくことはなかったんだろうな。



「結菜はあんま深く考えるな」


にこって笑いあたしを引き寄せて

座ったままぎゅっと抱きしめる。



「でも…あたしお姉ちゃんだし、相談とか乗ってあげたい」


あたしの頭上にある柊斗の顔を見上げる。

柊斗は真っ直ぐ見ていた視線をあたしに移し



「多分だけど、あいつは結菜に心配かけたくないって、頑なに言わないと思うよ?」



それはなんか妙に納得してしまう。

あたしの頭をなでなでしながら



「大丈夫。時間はかかるかもしんないけど、必ずなんとかなる」



そう言う柊斗が何を考えているのか

今のあたしにはわかるはずもなく

頭には、はてなマークが浮かび上がる。




「とりあえず結菜は、普通に接してあげるのがあいつにとっても1番だから、それだけしてればいいよ」


じゃああたしは今まで通りでいいってことかな。

家が1番居心地いいって思ってもらえるように

すればいいんだね!


「うん!わかった」


ヒロの為にも。