心の底から君が好き②



ヒロは少し困ったような顔をして


「ごめん…気持ちは嬉しいけど、それに答えることはできない」


そう言って、頭を下げる。

ヒロって意外に紳士的な返事の仕方なんだね。

少し感心した。


女の子は納得がいかないのか



「なんで??可能性全くないの??」


今にも泣きそうな顔。



「俺…好きな人がいるんだ」


女の子は目を見開いてヒロを見ている。

そしてその目からは涙もこぼれてきて



「え…だって噂だと横橋くん…最近までずっと好きな人いないってみんなに言ってたじゃん…」

「ごめん。あれは嘘なんだ」

「誰なの??」

「…それは誰にも言えない。これから先もずっとそうだと思う」



ヒロはそう言うと、ものすごく悲しそうな顔になった。

ヒロ…ものすごく悩んでるんだ…



女の子は諦めたかのようにか細い声で



「…そっか。わかった。横橋くん頑張ってね」


この場にいるのが辛かったのか、走って立ち去って行ってしまった。



何かを考えてるのか、少しの間俯いたまま立ちつくしていたヒロ。

そして肩をがくっと下げながらこの場から歩いて行った。





…ヒロがこんなにも悩んでたのに

気づいてあげられなかったんだあたしは。