あたしも見守るかのようにヒロを見ていたら
「横橋くーん」
誰かの声が…
「はー…ぐえっ」
「結菜ダメだって!!」
柊斗があたしの口を咄嗟に右手で塞ぎ小声で言う。
しまった…【横橋】って自分の名字を呼ばれたから
つい返事して、出て行きそうになった。
あたしが大人しくなったから、柊斗は手を離し
「結菜危ないよ…」
そう言いながらも、少し笑いをこらえてるのがわかる。
あたしだってこんな自分に笑ってやりたいよ。
それよりもヒロの所にやってきたのは、やっぱり女の子。
見た目は…ものすごくかわいい。
これから告白が始まるのだろうか。
「来てくれてありがとう。あのね…」
あたしたちは結構近くにいるから
2人の声はよく聞こえる。
こんな覗き見なんてよくないのはわかってるけど
やっぱり弟のことだし、見ちゃう。
女の子はものすごく恥ずかしそうに
顔を真っ赤にしながら話している。
「あたし…ずっと横橋くんのことが好きでした!!あ…今も好きです!」
なんか告白の仕方がかわいすぎて
きゅんとしてしまった。
あたしがきゅんとしてもしかたないのはわかってる。

