いや待てよ…
でももしかしたら
『お前なぁ、いくらイケメンだからって調子乗ってんなよ?!』
『は?!調子なんかのってねぇよ!!』
『テメェこれ以上口答えしたら…』
「それはダメ!!!!!」
あたしはぎゅっと目を閉じ、両目を手でおさえる。
ヒロをリンチなんて絶対ダメだよ。
そうなったら、ヒロをなんとか助けなきゃと
悶々と考える。
多分誰が見ても、今のあたしは顔面蒼白になっている。
だってヒロが…
「結菜ちょっと静かに!」
そんなことを考えてるのを知ってか知らずか
柊斗が人差し指を口の前に出して『シー』と言っている。
--ペチペチ!!
あたしは目を覚まさせるかのように
自分の頬を両手で叩く。
余計なこと考えるのはやめよう。
もしなんかあったら、きっと柊斗が助けてくれる。
ヒロはなんにもせずに、ただボーっと立ちつくす。
…ほんとに誰か来るのかな?
柊斗の顔をチラッと見たら
ものすごく真剣なまなざしで見ている。

