何にむかついたかと言うと…… 隣に座っているおじさんの肩に杏が頭をコテンとさせて眠っていること。 そのおじさんは嫌がるどころか杏を退かそうともせずに嬉しそうにしながらそのまま寝かせている。 あー!絶対無理っ! 俺は我慢できなくて、杏を起こす覚悟で杏の腕をグっと引っ張り自分の方に寄せる。 「え……ん?ゆ……う?」 本気で眠っていた杏は全然今の状況が分からなくて、ただ俺を見つめてくる。 俺は杏がおじさんの肩借りて寝てたから許せなくて杏の腕を引っ張ったなんて言えるわけないから……