「麗華・・・?」
「何で、大事にしないの?」
「は?」
「自分の体でしょ?
どうして大事にしようとしないのよ!?
煙草なんて、心臓にも喉にも悪いじゃない!!」
どうして?
なんで黙ってるの?
ねぇ、どうして強がるの?
どうして大切にしないの?
そんなの、意地張ってるだけじゃん。
亜貴が、
心配して言ってくれてるのに・・。
さっきだってこうして駆けつけてくれたのに。
武田くんと磯部くんにも話しておけば、
万一なにかあっても、
みんなは助けてくれるはずなのに!!
「なぁ・・・。あいつらには黙っておけよ?」
「え・・・?」
「たけしと祥吾。
あいつらには知られたくねぇんだ」
「どうして・・・。
だってあの2人だってきっと―」
「頼むから!!!」
祐兎が怒鳴った。
びっくりして押し黙るあたし。
どうしたの?
そんな顔しないで・・・。
そんな悲しそうな、
つらそうな顔をしないで・・。
絶望してるんだって、目がそういってる。
もう諦めてるんだって、そういってる。
やめてよ。
せっかく、
このメンバーに慣れて来たのに・・・。
せっかく、
やっていけそうだなって思ったのに。