「あ・・いた」
ビンゴ。
当たりだ。
あいつら、打ち上げだっていうのに、
こんなところで2人っきりで何してんだよ?
はぁ。
まったく。
まさかほんとにできてるんじゃないだろうな・・・。
・・・戻るか。
でもせめて早く戻って来い、
くらいは言ってやろうかな。
そう思ってドアをノックしようと思ったとき、
見えたんだ。
「は・・・?」
あいつの、REIのいつもしているリストバンドが
すっと外されたその手首に見えた傷跡・・・。
あれは、一体なんだ?
もしかしてあいつ・・・。
あいつには何かあるのか?
だからあの時、
リストバンドを取ったとき、あんなに・・・。
「亜貴・・・!?」
その時、亜貴がREIを優しく抱きしめた。
亜貴、何だよ。
何だ?お前のその顔。
俺らの知らない亜貴の顔。
あいつら、確かに仲はいいとは思うけど、
どういう関係なんだよ。
俺ら仲間だろ?
もし何かあっても、
絶対に間違った関係ではあっちゃいけねぇはずだよな?
なんで・・・。
なんでだよ。
ちょっとあいつらが仲良いだけだろ?
なのになんで俺・・・。
こんなに・・・。

