職員室に連れて来られてから、
あたしは必死になって弁解した。




「だーかーらー!!あたしは悪くないっていってんじゃん」


「なんだ。その口の利き方は」


「はいはい。すみませんでした。
 ですから、
 私が連れてきた男ではないって言ってますよね?」






これの繰り返し。



あー。
この担任、腹立つわー。



あたしが女だからって絶対に見下してる。


もう。
どうしようかな。


謝ればいいならいっそのこと・・・。





「先生、そいつ、本当のこと言ってるよ?」


「え?」




「何だ、種田か。お前がなんでわかるんだよ」


種田?



そこには亜貴が少し息を切らせて立っていた。


なんで?
亜貴、あそこにいるんじゃなかったの?


なんでここに・・・。



「そいつ、拉致られただけ。俺が悪ぃんだよ。
 あいつが勝手に入ってきたけど、
 まぁ俺が連れてきたようなもんだし」



「なんだ。あの不良、お前の知り合いか?」


「不良・・・ね。まぁ、そうです。はい。すんません」


「ま、まぁいいんだ。今後気をつけるように」


おい、
あたしのときと明らかに対応が違うじゃないか!!



何なのこの教師。
絶対頭おかしい・・・。