起きたのは10時半頃だった。 隣には誰もいなかった。 ブランチを作っているのかと、キッチンを覗きに行こうとした時に、部屋の異変に気付いた。 芽琉の日常用品がすべて無くなっていた。 芽琉は一時期機嫌が悪くなると家出をすることが多々あった。 今回もそんなところだろうと考えていた。 だが、家には何点かアクセサリーが残っていた。 よく見ると、俺が贈った物だ。