病院前で別れると、そのまま俺も愛車へと乗り込んでエンジンをかけた。 車内に広がる洋楽のサウンドに体を預けながら、 マンションへと戻る。 俺は俺が今出来ることを確実にこなしていく。 限りある時間で、医者としての勉強を必死に身に着ける。 神威に何があっても俺が対応出来るように。 そんな力量を確実に掴み取るために。