「飛翔、華月と万葉は?」 「華月はまだ入院してる。 お前を助けようとして、康清一派に監禁された」 「監禁? 華月は大丈夫?」 「華月のことも俺が動く。 だからお前は子供らしく、もう少し寝てろ。 小学生のガキが重たい荷物を一人で背負うんじゃねぇ。 兄貴を……お前のお父さんを心配させるな」 静かな口調で諭すように言いきった言葉。 誰かにそんな風に叱られるのも久しぶりで、 懐かしくて……涙が溢れ出た……。