【文化祭1】



女子生徒「あー! 間宮くん! うちのクラスたこ焼きやってるから来てねー!!」


七世「うん」


女子生徒「なにそれずるい! こっちはコスプレ喫茶やってるんだよー! 可愛い子いっぱいいるから来てね、間宮くん」


七世「おー」


女子生徒「あたし舞台発表出るの! 歌うから絶対見に来てよ! 間宮くん!」


七世「りょーかい」


春太「…………」


七世「……そろそろ俺らの交代の時間じゃね。お化け屋敷戻るか」


春太「待て待て待て待て待て待て」


七世「あ?」


春太「"あ"じゃねーよ! なんでだよ!! なんでなんだよ!!」


真白「文化祭くらい落ち着きなよ春太。外からのお客さんもいるんだし……恥ずかしい行動はつつしんで……」


春太「誰が恥ずかしいんだよ! おかしいだろ! 今の全員3年のお姉さま方だぜ! 七世、お前ってやつは……下は幼女から上は老婆まで……」


七世「変態か、俺は」


春太「いいなあ。どこに行ってもチヤホヤされんのなお前」


七世「別に客寄せされてただけだろ。お前だってさっきされてたじゃねぇか。ほら、なんだっけ……オカルト部?」


真白「いきなり「貴方何か憑いてますよ!!!」とか迫られてたね」


春太「客寄せの種類が違うし! なんだよ! あれめっちゃ怖かったからな! 俺に何が憑いてるって言うんだ……!!」


七世「それにしても、まだ午前なのに人多いな」


真白「ここら辺うち高しか高校ないもんね。出店とかも人気らしいし」


春太「さっきから外からいい匂いしてんだよなー。お化け屋敷なんてやらないで出店とか回ろうぜー」


七世「嫁に怒られるぞ」


春太「その嫁いじりやめろ」


真白「でも桜子、衣装とか出来たの見せてもらったけど作るの上手だったね。手先器用だし」


七世「味覚は変だけど、料理もできるらしいしな。白雪があいつの弁当いつもうまそうだって言ってた」


真白「気は強いけどリーダーシップもあるし、しっかりしてるし」


七世「普通に美人だしな」


真白「意外とモテるらしいしね」


春太「だ、だからなんだよ……お前ら何が言いたいんだよ!」


真白「そりゃあ……」


七世「……なぁ」


春太「あーもう!! 訳わかんねぇ! 行けばいいんだろ! 行くよ! トイレの花子だろうがよし子だろうがやってやんよ!!」


真白「なんかヤケだね」


七世「……よし子って誰だ」