【準備1】



白雪「春太くんと真白くん、衣装作るために採寸したいんだけどちょっといい?」


真白「うん、分かったー」


春太「全然オッケー! ノープロブレム! はは、残念だったな七世。お前は受付だから採寸してもらえねぇんだぜ!」


七世「別に羨ましくもないし、自分の衣装がトイレの花子さん仕様ってこと忘れんなよ」


春太「うっわ! そうだった……」


七世「まじで忘れてたんだ」


真白「俺が座敷わらしで、春太がトイレの花子さんかー。なんか、どっちもおかっぱだね」


春太「え、まじ? ヅラとか被るの?」


白雪「ちゃーんと準備するよ」


春太「うわ、まじかよ。しかも白雪に言われたら被らないとか言えないじゃん」


白雪「ふふ」


真白「もう諦めなよ春太。ところで、白雪はなんだった? お化け役?」


白雪「うん、雪おんなだったよー」


真白「わー、ピッタリだね。白雪、肌も白いし」


白雪「ありがとう。真白くんも座敷わらしすごくピッタリだよ」


真白「あ、はは……」


七世「悪く思うなよ、悪気もなく褒めてんだよコイツ。意外と鈍いから」


春太「褒められる要素があるだけいいじゃないか……」


白雪「ていうか、真白くん肩幅小さいねえ。女の子用の型紙でいけるかも」


真白「それもそれでなんか……悲しい」


春太「きっと猫背だからだよ」


七世「猫背関係ねーよ。それを言うならなで肩だろ」


春太「それだ!」


白雪「ウエスト測るから学ランちょっと持ち上げててくれる?」


真白「あ、うん」


白雪「えーっと……」


真白「ひゃっ……ちょ、ちょっと……白雪、くすぐったい……っ!」


白雪「もうちょっとだけ我慢してね。まだ動いちゃダメだよ」


真白「わ、わき腹は……うあっ!」


七世「…………」


春太「これなんてプレイ? オレもお願いしたいんだけど」


七世「白雪忙しそうだから桜子にやってもらえよ。呼んでやるから」


春太「ちょっ、えっ、ダメだから……! 次俺だから!!」


七世「桜子ー!」


春太「やめてぇえええ!!」