【アンケート】



桜子「ではこれから文化祭でのうちのクラスの出し物を決めたいと思います。なお、模擬店は3年生のみの出店になるので、それ以外の意見を今手元にあるアンケート用紙に記入してください。後で集計して一番意見の多かった出し物に決定したいと思います」


春太「なんでアイツが仕切ってんだよ。出しゃばるな」


真白「桜子は学級委員長でしょ」


春太「俺が学級委員長だったらその与えられた壮大な権力を持って、自分のやりたいものに強制決定するけどね」


七世「なにやりたいんだよ」


春太「お化け屋敷」


真白「あれ、女の子のミニスカ姿が見たいからメイド喫茶とか言うと思ったら……」


七世「意外と普通だな」


春太「だって、あれだろ? 暗闇に紛れて女の子驚かすついでにちょっと触ってもいいんだろ?」


七世「やっぱり不純な動機だった」


真白「しかもダメだからね。もろセクハラだから」


春太「頼むよお、どうせお前らやりたいこととかないんだろ? 総合学習で習ったことを新聞にしてクラス展示とか嫌じゃん、地味じゃん」


真白「まぁ、どうせなら準備も本番も楽しくやりたいけど」


春太「ほらきた! 七世くんも、空気読んで!」


七世「俺は別にいいけど。お前絶対準備とかしないで遊んでるよな」


春太「んなことねーよ! 真面目にやる。今回は本当だから。真面目にやるけど、とりあえず彼女も作る」


七世「その発言が真面目じゃねーんだよ。なんで急に目標立ててんだよ」


春太「だって文化祭だぜ? 彼女と周りてーじゃん」


真白「心配しなくても、どうせこの3人だよ」


春太「いや、俺は抜けるね。それまでにナイスバディで気の利いた可愛い彼女ができてる予定だから」


七世「まあ、夢見るのは自由だから止めねーよ」


春太「そうだな。告白は向こうからで、初デートは水族館。付き合って1ヶ月の記念日にキスして、プレゼントはおそろいのネックレス。3ヶ月目の記念日には俺んちに呼んで……おっと!! それ以上は言えねーなあ……」


七世「誰も聞いてねーよ」


真白「……キモイ」







桜子「どうでもいいからお前ら早くアンケート書けや」