【荷物番】



白雪「…………」


七世「…………」


白雪「……暇だね」


七世「なんかする?」


白雪「な、なんかって?」


七世「……何もねぇな」


白雪「へへ、浜辺じゃやることないよね」


七世「賑やかな奴らもいないしな」


白雪「……ねぇ、七世くん」


七世「なに」


白雪「写真……撮らない?」


七世「写真?」


白雪「嫌じゃなかったら」


七世「別にいいけど」


白雪「ほ、ほんと? ありがと!」


七世「でも俺スマホ更衣室のロッカーだよ」


白雪「……あ! あたしもだ……!」


七世「取りに行く?」


白雪「……やっぱりいいよ。皆戻ってくるとダメだし……へへ、なんかごめんね」


七世「…………」


白雪「写真は後で皆で撮ろう。うん」


七世「……あ」


白雪「?」


七世「春太のスマホならここにあったわ」


白雪「えっ! 春太くんのって……」


七世「これでいいや」


白雪「え! そんな勝手に……」


七世「はい。もっとこっち来て白雪」


白雪「っ……う、うん」


七世「はいチーズ」


白雪「……っ」


七世「これでいいんじゃん?」


白雪「うん……! ありがと! 七世くん!」


七世「おー」









春太「あれ!? 俺の写真フォルダに何故か七世と白雪のツーショットが入ってんだけど!!」


七世「それ後で白雪に送っといて」


春太「は!?」


七世「よろしく」


春太「…………は!?」