【ちょんまげ】



春太「うお、何これ! 寝てる間に俺の前髪に何が……!?」


七世「俺もなんか前髪に違和感……」


真白「2人とも寝てる間に鈴木が楽しそうにゴムとクシ持ってちょんまげにしていったよ」


春太「うおー、意味分かんね!」


七世「おいそれどういうことだ」


真白「だって2人とも寝てるから……」


春太「で、真白はそれを黙って見てたと」


真白「そんなわけないじゃん! 友達なのに……」


春太「そ、そうか……疑ってごめ……」


真白「ちゃんと手伝ったもん鈴木のこと!」


春太「てめぇも共犯じゃねぇか!!」


桜子「ちょっと、さっきの授業のプリントだけど……」


春太「ぶっふ!! 桜子なんだよその前髪……! ギャグにしてはつまんねぇな!」


桜子「同じ前髪してる奴に言われたくないわよ! あたしも鈴木さんにやられたの!!」


真白「えっ! 桜子も寝てるうちに!?」


桜子「あたしが学校で寝るわけないでしょ! ど、どうしてもってお願いされたから……」


春太「うっわ、同意の上かよ。正気の沙汰じゃねぇな」


桜子「さすがに休み時間終わったら取るっての!」


七世「うわーめっちゃ前見えるー……落ち着かねぇ」


真白「あはは、七世はいつも前髪目にかかってるもんね。なんか新鮮」


白雪「みんな何してるの……な、七世くん……!?」


春太「白雪が何か衝撃受けてる」


白雪「そ、そんな……七世くんがちょんまげしてるなんて……!? 写メ! 写メは有料なの……!?」


真白「お、落ち着いて白雪! 自分のおしとやかで清楚なキャラ保って……!」


白雪「ごめんなさい……あまりの衝撃と興奮に取り乱したわ……」


桜子「なんかおでこ出てると変な感じよね」


春太「スースーするわよね。昨日パックしてないのに……やぁね」


桜子「オネェか。気色悪いわ」


七世「なんで真白には被害ないんだよ。いちばんちょんまげ似合いそうなのに」


春太「そうだよ! 俺らみたいな男より真白の方が……」


桜子「ちょっと! その俺らにあたしも入ってんじゃないでしょうね!?」


春太「うっせぇな! 入ってるよ!」


桜子「入ってんのかよ……!!」


真白「えー、俺前髪短いしなぁ」


七世「じゃあせめてピンで止めるとか」


桜子「あ、あたしピン持ってるわよ」


春太「よし、目ぇつぶれ真白」


真白「嫌だよ! みんな俺をどうしたいんだよ!」


春太「何って……可愛くしたいに決まってんだろ!!」


真白「キモいよ……!!」