気づいて無い? じゃぁ、無理に退かさなくてもいいかな。 私は再び窓の外を観た。 多分、驚いたのは…初めてだったから…。 初めて…でもないか…。 私は窓の外を観て、思わず頬が緩んだ。 …元気にしてるかな? 私の初恋の人。 なんて、私らしくないこと思いながら…。 多和とは、手を繋いだことは無かった。