「安田医師っ!!」 オレの名を 呼びながら鬼の形相を見せる水谷さん。 「大丈夫、井津くん。 勇ちゃん、千尋君手伝って貰える?」 二人を呼びながら、 海斗を車椅子に乗せて連れて行く。 水谷さんと海斗についていく、 千尋くん。 屋上に立ち尽くす オレの傍には……勇人。 勇人はただ、何も言わずに オレの傍にいた。 オレが勝手に告知したのは、 水谷さんを通して、 上に報告されるだろう。 その呼び出しを覚悟しながら、 ゆっくりと空を見上げてた。