……願い星……。 この穏やかな時間を 俺達に永遠にくれ……。 そんな願いを込めて。 その隣、 チビは大声で願い星に話しかける。 「たか兄ちゃんの およめさんになるの。 氷夢華、ぜったいになるの。 約束だよ。 たか兄ちゃん…… 何処にも行かないで」 チビゆえに純粋に紡ぎだせる ガキがちょっぴり羨ましかった。 大好きな星空を眺めながら、 今日も願い星に祈りを込める。 そしてそれは…… 嵩継が俺たちの前から姿を消した後も、 願い続ける。