教えられたとおりに行くと、お墓にたどり着いた。

数日前に手入れされたのか、他の墓石の周りは草が生えているけれど、吉村家の墓石の付近は生えておらずきれいになっていた。

お花も新しい。

墓標に刻まれた新しい文字。

ひかりの文字を指でなぞる。

「ひかり、いったいどうしちゃったの? どうしてあたしにあんな夢を見させるの?」

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その夜、寝るのが怖かった。

あたしは枕とタオルケットを持って隣の麻美の部屋に行った。

「なあに? 亜美ちゃん」

「麻美、一緒に寝よう!」

「そんなこと言うの久しぶりじゃん。どうしたの?」

「ちょっと怖い夢見たから……」

「そうなんだ。じゃ、一緒に寝よう」

年子のあたしたちはよく一緒に寝ていた。

ベッドに寝そべっていた麻美は少し横にずれ、その横に枕を置いて横になった。

麻美が隣にいる安心感であたしはすぐに眠りに落ちた。