あたしは電気が消される前に、小杉と田島先輩がどこに座っているか確認している。

2人は離れ離れに座っていた。田島先輩は玲奈のそばに居るから安心だ。

小杉はサッカー部男子と一緒にいた。あまり気乗りしない顔つきだった。



「きゃーっ!」

テニス部の女子の方から叫び声がした。

一瞬ドキッと心臓が暴れたけれど、どうやら隣に座る男子に驚かされたよう。

20分ほどで某タレントの怪談話は終わり、そのままテニス部男子の神社にまつわる怖い話が始まる。

おどろおどろしく話す怪談話に、嘘だと分かっていても寒気を感じてくる。

翔平が隣で手をぎゅっと握ってくれているのが頼もしい。

話しが終わり、これからくじ引きで順番を決めて、神社に置いたお札を取ってくる。

一同は外に出た。

テニス部が37人。サッカー部が30人。

2人で行くとかなりの時間がかかってしまうので、3人で行くことになった。

一番手はテニス部3年生の男子と女子2人の混合。