あざとい........
「たしかに、宇崎さんってそんな感じする」
綾香が頷きながらポテトを一本くわえた。
「そっか......
私、宇崎さんと初めて同じクラスになったから、
あんまよくわかんないや」
私がそう言うと、二人同時に私を見た。
「きっとそのうちわかるよ。宇崎さんのこと。
男子たちからちやほやされて、
ちょっとウザいから。ねっ」
「ねっ」
綾香と春奈が一緒に頷いた。
「そうなんだ.......」
「あぁ、でも麻琴はあんまそういうの気にしないか」
「麻琴は、男っぽいからね。あはははっ」
「逆に、男目線で宇崎さんのこと好きになっちゃうかも」
「はあ?なにそれ???」
がぶっと大きな口でハンバーガーにかぶりつくと、
二人腹を抱えて爆笑した。
まぁ、確かに女っぽくはないけどさ。
そんなにはっきり言うことないじゃんか。
「麻琴のそういうところが好きなんだけどね」
「うん。麻琴のその大雑把で、細かい事気にしないで、
男らしいところが好きだよ。
麻琴が男だったら、絶対に彼氏にしたい!」
「うぐっ」
むせてしまって、急いでジュースで流し込んだ。
「なんなんだよ!さっきから男男って!
あんたたちの彼氏になんか、なるかっ!
全く失礼な奴らだ!黙りやがれ!」
二人がさらに笑い出して、
そう言いながらも、私のことを二人とも親友って思ってくれているのを、
ちゃんと私はわかっているから、
だから、私も思わず笑ってしまって、
3人笑い合いながら、ふざけあいながら、
いつものように、楽しい放課後を過ごした。