――――まもなく、〇〇駅、〇〇駅でございます。お忘れ物のないよう……――― 「ちなみに、鈴菜ちゃん」 「え?」 ――――左側のドアが開きます、ご注意ください―――― 「俺は、鈴菜ちゃんにモテたいって、思ってる」 耳元でそう囁かれた声。 じゃぁ、またね。 そう言って颯爽と電車を降りて行った日向。 うるさすぎるくらい、心臓がドキドキしている。 こんなの、初めてだ。 取り残された私はどうすればいいのか分からなくて、日向からもらった缶ジュースを開け、ぐびっと一口飲んだ。