ひきこもりが頑張ったんだけど。【完】

吐き気がした。
チャイムが鳴り、後ろの人が集めにきた。
それがとても嫌だった。
“うわっ、全然出来てねえ。こいつ頭馬鹿なの?不登校だったりして”
解答用紙を集めに来た男子生徒が、私が渡した紙を見て、そう心の中で思ったんじゃないかと思った。
ひきこもっていたことが、知らない生徒に知られるのか、と
とても逃げ出したい気持ちだった。